当院はソケイヘルニアの手術を専門的に行なっております。
当院がソケイヘルニアにおいて満足度・確実な手術を行う重要点としては
(1) 症例に応じた適切な修復術式の選択をすること。
(2)人工物を使用する場合は、フラットメッシュによる腹膜前腔修復術を第一選択とすること。
→代表的な素材としてライトウエイトメッシュ(ポリソフト)を使用。
(3) 不必要な剥離や神経損傷を避け、縫合固定は吸収糸で安全な部位へ軽く行う。
(4) 併存疾患悪化を防ぐため、基本的に内服薬の休薬や変更を行わない。
(5)術中の完全除痛と偶発症を最小限とするため、麻酔専門医によるラリンゲルマスクを用いた全身麻酔を施行。
(6)術後3時間での離床・食事が可能(腰椎麻酔手術では困難)
と考えております。常に最新・最良の手術にて患者さまに満足のいく手術をご提供いたします。
症例に応じた術式の選択
※参考:医療法人社団俊和会 寺田病院 外科 堀 孝吏部長2010年研究会発表 |
ポイント
● 初発症例と再発症例では癒着剥離の大きさが異なる。
● 年齢によって横筋筋膜(鼠径管後壁)の強度が違う。
● ヘルニア門(空いている筋肉の断裂部)が大きいとMarcy法によるヘルニア門縫縮(縫い狭める)手術のみでは不完全。
以前から使用されていたメッシュプラグ法はヘルニア門や横筋筋膜(鼠径管後壁)の補強という点で現在多くの再発症例が報告されています(適切な症例に使用されていれば問題ありません)。
| 【再発症例の手術中に取り出されたプラグ】 |
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腹膜前腔の補強において現況最も理論的に良い方法は2種類。
● Polysoft パッチ
● ダイレクトkugelパッチ

■ライトウエイトメッシュ(ポリソフト)とは

パッチの先端(メッシュの折れかえり部分)を鉗子でつかみ、下腹壁動静脈を挙上しながら挿入します。(写真提供: 寺田病院 )
内側は恥骨結節の方向へ、外側は上前腸骨棘へ向けて展開。
外鼠径ヘルニアの場合は、パッチにKeyholeを作成し、精索を通します。(写真提供: 寺田病院 )
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最新の手術方法 |
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■Polysoft パッチによるソケイヘルニア修復手術
ダイレクトクーゲル法におけるパッチのズレや、最大の弱点であった頭外側方の 腹膜の敷き込みの減少を改良した最新法、ライトウエイトメッシュ(ポリソフト)。
さらに固定部位が神経から離れている場合は
⇒術後疼痛の軽減 につながるのではないかとう期待があります。
ダイレクトクーゲル法とポリソフト法による術後疼痛の比較
第71回日本臨床外科学会総会(2009年11月 京都) 葛岡らによる報告
本検討においては、ポリソフト使用により、術後3日目の疼痛がダイレクトクーゲル法に比し、有意に軽減されていました。
【DK法とポリソフト法による術後疼痛の比較】
▼ 2009年1月〜10月まで当院にてポリソフトまたはダイレクトクーゲルを用いた成人鼠径ヘルニア修復術を施行した患者83症例のうち、回答の得られた 64症例(ポリソフト法31例、ダイレ ク トクーゲル法33例)を対象としました。
▼ 手術当日、術後3日目(退院時期)、術後1〜2週目(抜糸時期)、術後1ヶ月目の疼痛を Wong-Baker FACES Pain Rating Scaleを用いて検討しました。
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■パッチの留置・伸展・固定
参考:医療法人社団俊和会 寺田病院 外科 堀 孝吏部長 2010年研究会発表 |
■内鼠径ヘルニアの場合
■外鼠径ヘルニアの場合
- Polysoft Patchの使いこなしという点で「スリット作成と固定のコツ」
http://med.medisuke.jp/hernia/index.php/entry/show/289
http://med.medisuke.jp/hernia/index.php/entry/show/290
■□医療関係者の皆様へ
実習(手術見学)をご希望の先生は 医療法人社団俊和会 寺田病院
での手術見学が可能です。
寺田病院は(株)メディコン推薦のソケイヘルニア クーゲルパッチ法・ポリソフト法の手術手技指導医療機関です。
定期的に手術見学を実施しております。見学・指導をご希望のDrは下記にご連絡ください。
寺田病院 事務長 奈良 03-3898-5231
麻酔専門医によるラリンゲルマスクを用いた全身麻酔
日帰りでも入院でも使用される全身麻酔
脱腸(ソケイヘルニア)の手術におきましては、当院では日帰り手術も含めていろいろ試してきましたが、基本的に標準コースとして『手術の前日入院(夕方)で次の日手術。その2日後に退院とする3泊4日コース』を推奨しております。
| ■標準コース(3泊4日) |
| 1日目 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
前日入院
(夕方) |
手術当日 |
→ |
退院 |
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※前日入院が不可能な方の「当日朝入院」や「手術翌日」の退院も場合によって可能です。
手術の前日に入院していただく理由は、抗生剤のアレルギーテストや剃毛などの手術前処置を手術当日に行うと、あわただしくなるためです。
また手術の翌日の退院も不可能ではありませんが、患者様の身体的な負担や心配が多いとの意見があり、手術2日後の退院がもっとも患者様に優しいという結論に達し、推奨しています。
ソケイヘルニア(脱腸)の詳しい説明はこちら 『ヘルニア.TV』 >>> |